大学中退者の対策を取っている大学は果たして何校あるのか

それでは中退者を出さないように大学側ではどんな対策をしているのでしょうか。

学生の中途退学を調べてみると、やはり経済的要因が中退理由として約20％を占めおります。重要なのは、経済的要因の中退は学生への経済支援で改善が可能かどうかという事です。

中退の要因は複合的ですが、慢性的な家計の経済的困窮で家からお金の支援が受けられない学生は、アルバイトの掛け持ちで授業にも出られず、単位が取れなくて、休学、退学に至るケースがあるのです。

が、休学中の授業料は、国公立大学は原則として授業料は取らないシステムですが、私立大学の場合には約半数にとどまっています。

中退は何も経済的問題ばかりではありません。それでは中退対策を取っているケースを紹介してみたいと思います。

上手くいってる大学の例としては１年生の段階から手当をしているようです。まず大学での勉強の仕方を教えるそうです。次に学生生活の目標を考えさせたり持たせたりするのだそうです。

それから大学内に自分の居場所を作る工夫をさせるそうです。そのことで人との関わり方を学ぶことになり、学生生活のつまづきが少なくなり中退者が減るそうです。

要するに１年生の段階でつまづいた人は２年生以降にそれを引きずり中退する学生が多いそうですので１年生の段階が大きなポイントになっているようです。ここに中退を防ぐための大きなカギがあるようです。

退学を決意した学生を説得するよりも、そこに至る前の予防が大切と言うことです。友達作りの上手くいった学生は、大学に自分の居場所を作りますので、退学者は極端に少なくなるようです。

それから１年の段階で「基礎ゼミナール」などのゼミ担任を置く事で学生の面倒を見たり、悩みを聞いたりといった早期発見ををする分けです。ここで高校とは違う大学の勉強の仕方を学び「大学生」となるのです。ここまでに要する時間は５月のゴールデンウイーク前です。

中退者の多くはこの時期までには大体わかるそうですから、ここまでには何とか仲間を作り学園生活の楽しみを体感させてるのがポイントなわけです。

１年生を無事に通過すれば２年生には自然になるのです。そして特に２年生は大学生活で一番大切になってくるのです。

この時期を充実させることで卒業まで一気に行くことが多くの成功例で分かっています。

それは大学は教えるだけではなく学生個々が活動の場や機会を見つけれるように大学では情報を提供して上げ参加する仕組みづくりを演出して上げることが重要なのです。

２年製の段階が何故一番大切かと言えば、もう一つ理由があります。

就職活動は３年生の夏から始まりますので、２年の段階で、「何をやったか」を面接で、聞かれる場合が多いので２年生までの学校生活が重要になるのです。

就活の成功は実は２年生までに何をしてきたかを問われる場合が多いのです。