もくじ
科目ごとの効率的な勉強法
今まで紹介してきた記事に載っているのは勉強計画であったり、ノートの取り方であったり、比較的全科目共通して使える勉強方法でした。
ここからはそれぞれの科目でどのように勉強していくのかについてみていきましょう。
【大学受験】英文法の効率的な勉強法
英文法が苦手な人はぜひ参考にして成績を上げてもらえればと思います。
英文法が苦手な人・わからない人がまずやるべき勉強法
英文法が苦手で英語の点数が上がらないという人は何をしていけばよいのでしょうか。英文法が苦手な人がまずやるべき3つのことについて解説していきます。
品詞を理解する
英文法を勉強する前に、まずは「品詞を理解する」ことを行いましょう。この部分をおろそかにしていては、いつまでも問題が解けないままです。
品詞とは「動詞」や「形容詞」とった英単語ひとつひとつに与えられた役割のようなものです。名前は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
品詞を理解し、覚えておくことで英文法の問題でよくある「語順の並べ替え問題」がとても簡単に解けるようになります。品詞は英文法を学ぶ前の基礎ルールのようなものなのです。
英文法の中で重要なのは、以下の5つの品詞です。わからないものや理解できていないものは今すぐにでも勉強して完璧にしておきましょう。
- 名詞
- 動詞
- 形容詞
- 副詞
- 助動詞
基礎的な文の形を覚えてしまう
品詞と同時に、覚えておいてほしいことが「基本的な文型」です。文系とは、英語を訳していく際に必要な英文のテンプレートのようなものです。
以下の5つの文型が英語には存在します。逆に、これ以外の文型の英文はほとんど存在しないので一気に覚えてしまいましょう。
- 第1文型(SV)…SがVする
- 第2文型(SVC)…SはCである
- 第3文型(SV0)…SがOをVする
- 第4文型(SVOO)…SがO(人)にO(もの)を与える
- 第5文型(SVOC)…SがOにCさせる
この文型は、高校1年生の最初の試験から、大学受験の本番まで全てにおいて必ず必要になってくる基礎的な知識です。
逆に、これをしっかり理解しておかないと時間が経つに連れて英語が読めなくなってしまうので、わからない人は今のうち勉強しておきましょう。
自動詞と他動詞の区別ができるようになる
動詞は英文の核となるとても重要な要素ですが、動詞には「自動詞」と「他動詞」の2種類があります。この違いを理解しておくことが文法においてはとても重要です。
自動詞とは「目的語を必要としない動詞」であり、他動詞は逆に「目的語を必要とする動詞」のことを指します。
例えば「go,come」などは自動詞であり、「play,eat」などは他動詞に区別されます。この違いを理解しないと、文法だけでなく英作文でも点数が取れなくなって今います。
文法を勉強する前の基礎事項なので、わからない人は理解しておきましょう。
英文法の効率的な勉強法
ここでは英文法を効率的に勉強するため方法を1つずつ紹介していくのでぜひ実践してみてください。
まずは理解を重視して参考書を読み込む
英文法を勉強する際は、まずは3〜4週間程度時間をかけて理解することを意識して参考書を隅々まで読み込みましょう。
覚えることは重視しなくても大丈夫なので、とにかく理解して自分で説明できるくらいに完成度を高めることがとても重要です。
具体的には理解した文法を使って、例文を自分で作ってみる勉強法がおすすめです。理解したことを一度アウトプットすることで自分の中で知識を整理することができます。
もちろん一度読んだだけで全ての内容を理解することはできないので、何度も読み返しましょう。ここが最も重要であるので絶対に怠らないように心がけてください。
簡単な問題を通じて知識を定着させる
参考書を読み込んで、文法を理解することができたら簡単な問題を通じて知識を定着させていきましょう。ここで初めて英文法を覚える作業に入ります。
内容は理解できているので、英単語を覚えるときと同じように何回も書いたり、声に出して読んだりして覚えると効率的に覚えることができます。
わからない問題が出てきたときは、調べても構いませんのでとにかく「完璧に理解した状態で暗記する」ことを心がけて取り組むことが重要です。
自分に説明しながら問題を解く
英文法をある程度覚えることができたら、問題集を1冊購入して演習をどんどんこなしていきましょう。
ここで意識してほしいことは「自分に説明しながら問題を解く」ことです。人間は自分で理解したと思っていても全体の30%しか理解できていないと言われています。
しかし人に教えることができれば90%まで理解度を上げることができるのです。試しに行ってみればわかるのですが、思った以上に説明でつまづく部分があると思います。
そこで最後まで回答までの過程を説明することができれば、本番でも確実に点数を取ることができるのでぜひ行ってみてください。
長文問題を文法的に解いてみる
英文法の勉強が全て終わった人向けなのですが「長文問題を文法的に解く」ことはとても効果的です。
英語の長文問題は500〜1000語程度の文章が多いと思いますが、その長文をすべて文法的な目線で解釈してみてください。
例えば「この関係代名詞はこの単語にかかって…」といったことは普段の長文問題では行わないと思いますが、1文ずつ行ってみましょう。
慣れてくると、文法を瞬時に理解する瞬発力がついてきてスピード感を持って問題を解き進められるようになります。
毎日継続して勉強しよう
英文法を身に着けていくために大事なのは「毎日継続して勉強する」ことです。理科や社会ではまとめて勉強することが効果的ですが、国語や英語は毎日継続することが効果的です。
外国人が英語をペラペラに話したり、聞いたりすることができる大きな理由の1つが毎日英語に触れ、英語を使う機会がたくさんあることです。
なので、英語を得意にしていくためには毎日英語を使うということが必須なのです。1日の勉強時間は1時間~1時間半程度でいいので、1日も欠かさず勉強していきましょう。
完璧主義になる
英文法は長文問題や英作文、和訳問題などすべての英語の基礎となる部分であり、単語暗記と同じくらい重要事項です。なので、英文法に関しては曖昧な記憶は許されません。
完璧主義になって、文法問題では毎回満点を取れるくらいの実力をつけてしまいましょう。そうすると後々かなり楽になります。
また英文法を勉強する際の注意点ですが、英文法にダラダラと時間を費やすことはあまり効果的ではないので一気に解いてしまうことがポイントです。
英文法を勉強する上でのノートの正しい使い方
英文法を勉強する上で、ノートを使うことは大切になってきますよね。
そこで、ここではノートの効果的な使い方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
英文法のノートを取る理由
まずはノートを取る理由を知っておきましょう。ノートを取る目的を明確にしておかないと、単に労力の無駄遣いになってしまいます。
先生が書いた板書をいくら綺麗に写したとしても、目的を決めずに、ノートを取ること自体がゴールになっていては意味がありません。取ったノートを効果的に有効活用しないといけませんよね。
ノートを取る最大の目的は、復習をするためです。授業や講義で学んだことを、自分で後から復習するためにノートは取るものです。これを忘れないようにしてください。
このノートを取る目的を前提に置いて、次に大切になってくることが、効率良く復習するためのノートのまとめ方と、そのまとめたノートの使い方です。
英文法をノートにまとめる時の注意点
英文法の勉強において、ノートをまとめる時に注意点があります。
それは、「何か重要なポイントをメモしておきたい時にノートを取る必要はない」ということです。この考え方は、声を大にしてお伝えしたいくらい非常に大切です。
「ノートを取るのにノートを使わないってどういうこと?」と思うかもしれませんが、重要なことをノートを取る時には、直接使っている参考書や教科書に書き込むほうが良いです。
なぜかと言うと、参考書や教科書に直接書いたほうが効率良く復習ができるからです。
重要事項をノートにメモしてしまうと、復習する際に参考書とノートの両方を並行させて勉強しないといけなくなります。つまり、重要な情報が分散してしまうことになります。
このページのことはノートのどこに書いてあるのか、何と関連しているのかということをいちいち見比べながら勉強する必要があり、それだけで手間がかかってしまいます。
そうなると、1回1回思考がリセットされて、また最初から考えないといけないということにもなりかねません。そうなると英語を学ぶ上での効率が悪すぎます。
英文法の情報は1箇所にまとめるほうが、すぐに確認もできるし、参考書とノートに書いてあることが直接的に可視化できて確実に効率が良いのです。
英文法をノートにまとめるおすすめの方法
英文法の重要事項をノートにまとめたい時におすすめする方法は、大きめの付箋に重要事項を書いて、それを参考書の対応する場所に貼ることです。
付箋を使うことで、参考書を開くだけで重要事項が確認できて、あれもこれも見比べる必要がなくなり、効率良く勉強を進めることができるようになります。
付箋には、授業や講義を聞いて重要だと感じたことを箇条書きにして書きます。色分けは最小限にして、本当に重要だと感じたことだけ赤ペンなどを使うようにしましょう。色分けをしすぎてしまうと、自分でも何がなんだかわからなくなってしまったり、いちいちペンを持ち替えないといけなくなるので、それだけで手間がかかったりしてしまいます。
メモを取るときは、自分が復習する時のイメージを持ちながら、最小限の労力で行うようにすることがポイントです。基本的に重要なことは参考書にあらかじめ書かれています。その補足としてのメモのはずですから、たくさん書く必要もありません。
メモには、簡単にその時自分がわからないと感じたことやつまずいたポイントを書き記しておくだけで、復習の際に簡単に確認できたり、先生にそのまま質問できたりするのでおすすめです。
ネクステを使った英文法の勉強法
ネクステの愛称で親しまれている『Next Stage』。この参考書は、英語の参考書として根強い人気を誇っています。学校で配布される教材にもなっていて、実際に使っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ページ数や分量が多く、やりたがらない人が多いのも事実です。ただし、このネクステをしっかり取り組めば、どの大学の入試にも対応できるくらいの実力を得ることができます。そのくらい完成度の高い参考書です。