「子どもの力」は言葉で育てることを親は知らない

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「子どもの力」は言葉で育てることを親は知らない

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言葉で育てる「子どもの力」を親は知らない

◆ 親の言葉は「子どもの力」をどのように伸ばす?

「違う! なんでできないの!?」
「そうじゃない! こうでしょ!」
このように子どもを責めてしまったことはないでしょうか。実は、私は過去に、不器用な長男を追い詰めてしまったことがあります(反省)……。
私は、発達障害と診断された長男の子育てを経験しています。
たとえばボタンかけを教えるとき、「ボタンの練習するよ」と伝えても、まったく反応せず、ボタンを見てもくれませんでした。そこでまず、子どもの手をそっと押さえ、ボタンに触れさせて、「見て」と、ボタンを目で見てもらうことから始めました。
一方、次男は、ボタンかけの練習などしなくても、1人で器用にボタンをはめていたことに驚きました。

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発達障害があってもなくても、不器用な子はいます。生まれもったものは、人それぞれ。その子に合わせて言葉がけをしていく必要があります。「できてあたりまえ」という考えは捨てましょう。
できないときは、「どうしたらわかるかな?」と、子どもの立場になって考えてみることが大切です。できないことに寄り添ってもらい、わかりやすい言葉がけをしてもらうことで、子どもは安心し、「挑戦してみよう」という気持ちになれるのです。
「子育ては自分育て」という言葉があります。もし、命令形や否定形オンパレードの言葉がけをしてしまっているとしたら、それは、自分自身にも「早く動け!」「そんなこともできないなんて、おまえはダメな親だ!」と無意識にダメ出しをしていることになります。
心にゆとりをもてない方は、忙しい中にも、リラックスすることや、心がホッとすることを生活に取り入れてみてください。
親が発する言葉が変化していけば、子どもには挑戦する心が芽生え、自らの力を伸ばしていきます。焦らず、少しずつ、できることから取り組んでいきましょう。

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◆ 親の「口ぐせ」は子どもの「思い込み」を作る

「何度言ったらわかるの!?」
「早くしなさい!」
思い通りにいかない子育てにイライラすることはありませんか?
家事も子育ても大変なのに、夫は仕事で遅いから頼れない……。
他のママたちは、みんな上手に子育てしていそう。それに比べて私は怒ってばかり……。
私はダメな母親だ……。
こんなふうに追い込まれている方もいらっしゃるかもしれません。
毎日毎日、家事に子育てにてんてこまいのお母さんたち、本当におつかれさまです!
誰もほめてくれませんから、自分で自分をねぎらってください。「よくやってるよ!」と。
悩みなんて全然なさそうに見えるお母さんたちもみんな、子育ての悩みを抱えているものです。悩んでいるのは、けっしてあなただけではありません!
今の時代は特に、核家族が多いため、親子が閉ざされた空間に置かれ、ストレスがたまりやすい環境になってしまっているかもしれません。一度ボタンのかけ違いが起きてしまうと、ますます悪化し、家庭に笑顔がなくなることも……。
実は、子どもの心や能力を伸ばし、あなた自身も笑顔になるためには、言葉がけは一番大切なことかもしれません。子どもにかけている言葉は、自分の心に無意識にかけている言葉となるからです。

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◆ 親の言葉は「子どもの心」をどのように育む?

生まれたての赤ちゃんには、もちろん「思い込み」というものがまったくありません。
しかし、育っていく過程でかけられた言葉によって、「自分に対する思い込み」を作っていきます。
「こんなこともできないの!?」
「何度も言ったでしょ!?」
「ダメな子ね!」
などと否定ばかりされてきた子は、どのような心を育むでしょうか。
「自分はダメな子だ」
「だから、怒られて当然」
おそらく、こういった思い込みをもつことになるでしょう。
また、子どもの行動すべてを管理しようとする、過干渉な親に育てられた場合は、「それじゃダメ! こっちにしなさい」などとコントロールされることがふつうになってしまいます。
そういう子は、「私は何もできない子だから、親の言う通りにしないといけない」と、いつもお母さんやお父さんが望むように行動し、我慢して、無理をする子ども(大人)になる傾向があります。
こうして、ついには生涯にわたって「マイナスの思考ぐせ」を定着させてしまうほど、親の言葉の影響は大きいのです。
言葉には言霊があると言われています。もし、一番身近である親からかけられた言葉が、子どもにとって心地よいものだとしたら、子どもの心はどのように育まれるでしょうか。
この世界は安心できる世界で、自分の存在が尊重されていると感じ、自己肯定感も高まることでしょう。
と言っても、「いつも笑顔の、やさしいお母さんでいましょう」という意味ではありません。
人間には喜怒哀楽があります。怒りも大切な感情ですから、ときには怒ってしまっても大丈夫です。
ただ、一日中怒っていて、子どもがいつもおびえて委縮しているとしたら、その言葉がけは別のものに置き換えたほうがいいでしょう。
本誌を手にとっているあなたは、「変わりたい」という思いをもった、とても子ども思いの親です。ぜひ、言葉がけのコツをつかんでもらえたらと思います。

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「頑張ってるね」「頑張ったな」

子どもに対する効果的な声がけの基本は「ほめる」ことと「認める」こと。自分の頑張りを親にほめられたら、それは子どもにとって「次も頑張ろう」という意欲の糧になります。また、現在進行形で頑張っている姿勢を認められたら「この調子で頑張るぞ」とやる気を持続させてくれるはず。

大人の目線では大したことに感じられなくても、子どもにとっては十分頑張ったつもりのことはたくさんあります。例えば、小さい子が一人で服を脱いだり着ることができたら「一人でよく頑張ったね」というふうに、子どもの小さな頑張りに注意を払ってそのつど認めることによって、頑張る気持ちを育んであげましょう。

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▼子どもの自己肯定感を高めるためには?いますぐ親が実践できること –

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子どもが将来幸せな人生を送るために必要な力として、近年注目を集めている「自己肯定感」。「自分には長所がある・役立っている・愛されている」と子どもが思えるよう、パパママが実践したい働きかけをご紹介します。

「やったね」「よくやった」「さすが」「スゴイね」
子どもは親からほめられると「できたこと」への達成感を実感でき、今後のやる気や自信につなげることができます。そうした承認欲求を適度に満たすためにも、子どもが何かをやりぬいた時は、結果を問わず「よくやった」とほめてあげましょう。

こちらのケースにおいても、子どもなりに頑張ったポイントやその過程で発揮された能力をしっかり観察し、「(お絵描きで)別々の花の色をちゃんと塗り分けてスゴイね」「最後まで計画通りにやりぬいて、よくやったな」「(三振したけど)ナイススイングだったぞ」と具体的に指摘しながら声がけしてみてください。すると「パパママはちゃんと見てくれているんだ」と安心感が芽生え、「パパママが認めてくれた能力をもっと伸ばすぞ」という意欲もアップすることでしょう。
子ども,ほめる
「気にするな」「ドンマイ」「次、次」
子どもがせっかく意を決して何かにチャレンジしても、自身の目標や親の期待を達成できないこともあるでしょう。そんな時にNGなのは、失敗を責めること。失敗して一番ガッカリしているのは子ども本人なので、パパママは「気にするな」「次、次」となぐさめながら気持ちを切り替えられるような声がけを意識し、失敗することは悪いことじゃないと教えてあげましょう。

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また、失敗の改善ポイントに子どもが気づいていない場合、失敗したその場で「こうした方がよかった」と指摘するのは控えた方がいいでしょう。子どもの気持ちが落ち着いた時や、同じシチュエーションに再トライする時に「こうした方がいいと思うけど、どうかな」と自尊心を損なわない形でアドバイスしてあげてください。
「そうなんだ?」「面白そうだね」「パパにも教えてよ」
「子どもは好奇心の塊」とよく言われますが、一方で子どもの関心はあっという間に別の何かに奪われてしまうもの。せっかく芽生えた好奇心を子どもがさらに探究したいと思えるよう、パパママもすかさず「それ、面白そうだね」と一緒になって興味を示してあげてください。

そして運良く子どもが何かに夢中になり、自分で吸収した知識を嬉しそうに披露してきたら「へえ~、そうなんだ?」「もっと教えてよ」と食いついてみましょう。すると子どもは「よし、もっと詳しく調べるぞ」とさらなる意欲を高め、そうして育まれた探究心は趣味や遊びにとどまらず幅広い分野に生きてくることでしょう。

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▼「これって何?」を「もっと知りたい」へ!子どもの知的好奇心・探求心を育むために親ができること –

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幼児期の子どもに顕著な質問攻撃。それは、心に芽生えた「何だろう?」を「もっと知りたい」という知的好奇心へと広げていくチャンス! そこで今回は、子どもの学びの原点となる知的好奇心や探求心を育むために、パパママにできるサポートをご紹介します。

子ども,好奇心
「いい質問だね」
かつて流行語大賞にもなったジャーナリスト・池上彰さんのキラーフレーズですが、これも子育てに効く魔法の言葉です。

小さな子どもに物心がつき始めると「どうして〇〇なの?」と質問攻めするようになりますよね。あまりにもしょっちゅう質問されたり、明らかに親の気を引くための荒唐無稽な質問ばかりだとウンザリするかもしれませんが、これも子どもに好奇心が芽生えたことの表れ。

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どんなに突飛な質問でもまずは「いい質問だね」と受け止め、好奇心を抱くことは良いことなんだと子どもに確信させてあげましょう。その後の答えは、質問内容の難しさや本気度に応じて臨機応変に対応してみてください。
「これやってくれるかな」「これできるかな」
しつけで子どもに否定的な言葉をかけ続けると、たとえそれが正しい内容でもやる気や自尊心を損なってしまいます。また「〇〇しちゃダメ」と禁止を言い渡すだけだと、親に「やっていい」と言われたことしかやらない“指示待ちっ子”になるおそれも。

「やってほしいこと」「やってほしくないこと」がある場合、まずは「これやってくれるかな」「これできるかな」と行動につながるオプションを提示するようにしてみましょう。「やってほしくないこと」から子どもをうまく避けさせると同時に、強制力の伴わない提案スタイルによって子どもの自発心に働きかけることができ、何事においても自主的に行動を起こす子に成長してくれることでしょう。

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▼何歳から何を任せればいい?子どもにお手伝いを頼むコツと年齢別オススメのお手伝い –

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学校の長期休暇中や入園・入学など新生活を迎える直前は、子どもにお手伝いを始めさせる絶好のタイミング! そこで今回は、各年代の子どもにピッタリのお手伝いや、お手伝いを頼む時のコツなどについてご紹介します。

「ありがとう」「大好きだよ」
子どもの心を動かす声がけとして「ほめる」「認める」以外にも重要なものがあります。それは「パパママの愛情や感謝を伝えること」です。

子どもは親から愛されていることを実感することによって自己肯定感を育むことができ、また感謝を伝えられることによって「他人に良い行いをする意義」を身をもって学んでいくのです。愛情や感謝に言いすぎということはないので、「今日もお帰りって迎えてくれてありがとう」「いつも笑顔でいてくれるところが大好きだよ」と日々の何でもない瞬間に“魔法の言葉”を投げかけていきましょう。

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▼「女の子の育て方」を知りたい父親に向けて、-

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娘が幼い頃よりも甘えなくなって寂しい…。そんな悩みを抱える父親必読のインタビュー! 教育カウンセラーであり『女の子の育て方』の著者でもある諸富祥彦先生に、成長していく娘との接し方を聞きました。

親子,愛情表現
大人がそうであるように、子どもも何気ない言葉で傷ついたり気分を損ねることはあります。特に小さい子は「そういう言い方は〇〇だから嫌」というふうに自分の感情をうまく表現できません。だからこそ大人が子どもの気持ちに寄り添って、言葉を吟味した声がけを心がけるべきではないでしょうか。

言葉にはネガティブな力もあればポジティブな力もあります。認め、ほめて、愛情と感謝を伝える「魔法の言葉」を意識して使い、子どものポテンシャルや感受性をぐんぐん伸ばしてあげてください。

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