もくじ
子育てが難しいワケは女性が子育てを一人でする場合が多いから
子育てが難しくなっているのは、一つには何と言っても女性が子育てを一人でする場合が多いからだと言われています。昔は社会がみんなで支え合って子育てをしていた時代がありました。
ところが現代は個人主義の社会になったことで、これまでは社会も子育てを手伝って来た部分もあったのですが、生活様式の変化から共同性が薄れてしまい子育てが今では個々の家庭が中心になりすぎてしまい、それが更に母親の孤独な仕事になったてしまったからです。
今は夫婦で共働きが中心の社会ですから暮らしぶりも昔と変わりました。赤ちゃんをおんぶする風景は最近ではあまり見なくなりましたし田んぼや畑の隅で赤ちゃんを寝かせながら農作業をする母親の姿は有りません。
兄弟の年上の子が年下の弟を子守りすると言った暮らしや子育てが一体となり子育ては家族で暮らしの一部となり自然に営まれていたのですが、現代では子育てと言えば親は朝、保育所や幼稚園に子供を預け仕事に行くスタイルが子育てをより難しくしていると言えます。
子どもと触れ合う時間もゆっくり取れないので精神的なゆとりがないのです。その為に安心感や一体感といった中で親が一緒に子供と遊んでやることが出来にくくなっいているのです。
子育ての方向性が見えにくい時代となっている
子供にしてみれば親に話を聴いてもらったりすることが安心感や充足感に繋がるのですが、それが満たされないまま日々を過ごすことになります。これでは子供と親の気持ちが遠くなりますし気持ちを、お互いに伝え合えなくなり荒んでくるようになります。
それに格差社会は進んでいますので、労働条件の悪化と共に子育てにに向ける精神的・時間的なゆとりが極端に少なくなってきているせいもあるのです。
これらのストレスからくる一端から、2012年度に対応した児童虐待の件は数6万6807件にもなり、何と前年度よりも6888件も増えているのです。
これは統計を取り始めてから22年連続で過去最多を更新です。
これは10年前の2,8倍の数字という数字になるのですが、時間的や精神的なゆとりがないままに親子共に、どちらかからの一方通行だけでその場をしのぐ生活の繰り返しら出た数字と言うことが出来るかも知れません。
少し残酷な数字になりますが、11年度に虐待で亡くなった99人のうちで無理心中以外は亡くなった数は58人となっております。その中でも0歳児が25人と最も多く2歳児以下で全体の3分の2(39人)を占めております。
更に驚くことに子育ては夫婦共同作業であるのに対し、加害者としては「実母」が57%で最も多く「実父」は19%となっており夫婦両方での加害者では9%だったことが調べから分っております。
更に虐待の内容を見ますと殴るなどの「身体的虐待」が66%で、食事を与えないなどの育児放棄が28%と発表されております。
価値観が激しく変化し続ける社会となり、親自身が人としてどう生きるべきかとか子供をどう育てたらよいかといった考える時間さえ少なくなり子育ての方向性が見えにくい時代となっているのが今の時代かもしれません。