もくじ
難関大学・合格勉強法はこれでやれば大丈夫!!
私立大入試が本格化し、国公立大2次試験の出願でいよいよ受験シーズン本番だが、直前期はどう過ごせばよいか。心構えや勉強法、役に立つ参考書・問題集などを紹介する。今までがんばってきた自分を信じ、最後まであきらめずにラストスパート!
入試当日までの限られた期間、苦手分野を克服するか、得意科目を伸ばすか。「楽しい」をキーワードに、性格に合わせた勉強法を勧める。
直前期は得意科目を伸ばし、取りこぼしのないようにするとよい。苦手科目の勉強は、楽観的な性格の人だと『克服できた』と前向きな気持ちになれる。一方で、慎重な性格の人は『まだこんなに苦手』と悲観的になり、自信をなくすこともあります。得意科目と苦手科目を両方勉強し、楽しいと感じるほうに力を入れるとよい。
脳科学的にみて「楽しい」ことを勧めるのは今や常識だ。
楽しいときは脳内物質のβエンドルフィンが、不安なときはノルアドレナリンが出る。前者は記憶をつかさどる海馬の働きを活性化させるため、記憶力がアップする。後者は、海馬の働きを悪くします。βエンドルフィンをいかに出すかが、合否の鍵を握っているのだ。
CDを聴くとき、左脳は言語として記憶するが、右脳は音として記憶する。入試で語句を思い出せないとき、右脳が覚えた音をきっかけに、左脳が語句を思い出すことがあります。なかなか覚えられない英単語や古文の単語、公式などは、音読すると覚えやすくなる。
苦手分野の克服には、解説が詳しくてわかりやすい本がおすすめだ。
1冊すべてやるだけの時間の余裕はないので、苦手分野に絞ってください。苦手分野があると不安になりますが、わかるようになると楽しくなります。βエンドルフィンが出て、記憶が定着しやすくなる。
直前期に欠かせないのは、志望校の過去問を繰り返し解くことだろう。ただ、答え合わせをするときに、記述問題だと自己採点が難しい。どうすればよいか。
本校はセンター試験の前日で授業が終了し、2次試験までの過ごし方は各自に任せていますが、半数ぐらいの生徒は学校に来ているようだ。登校して今までの生活リズムを保ち、先生に質問したり、添削を頼んだり、友達と励まし合ったりして過ごすのがよいのだ。
入試前日まで学力は伸びます。気持ちを切り替えてあきらめない生徒は、合格する力はある。入試当日に力を出し切るには、体調管理が大切。集中力と持続力の維持には、十分な睡眠が必要です。
太陽の光を浴びて体内時計をリセットすると、ぐっすりと眠れます。自宅で勉強する受験生は、気分転換も兼ねて30分ほど外を散歩するとよい。
【直前期に役に立つ参考書・問題集】
■英語
・『英語長文ハイパートレーニングレベル3』(桐原書店)
長文読解が苦手な人も短期間で実力がつく。12日完成。CD付き
・『ランダム総点検 英文法・語法最終チェック問題集』(旺文社)
入試の過去問から重要問題を厳選。ジャンル別に並んでいないため、直前期のチェック向き
■数学
・『解説がスバラシク親切な頻出レベル(ハイレベル)文系・理系 数学 I・A,II・B 改訂1』(マセマ出版社)
頻出テーマの重要ポイントを一通りマスターできる。問題数が少なく短期間でできる。頻出レベルは難関大、ハイレベルは超難関大向け
・『解説がスバラシク親切な頻出レベル(ハイレベル)理系 数学 I・A,II・B,III 改訂1』(マセマ出版社)
難関大がよく出題する理系数学の融合問題を丁寧に解説した演習書。式と証明、微分方程式など15のテーマに分かれている。ハイレベルは東大、京大、東工大、医学部にも対応
■古文
・『古文上達 読解と演習56』(Z会)
入門編、基礎編、演習編がある。演習編は難関国公立大に対応
■日本史世界史
・『アナウンサーが読む 聞く教科書山川詳説日本史(世界史)』(山川出版社)
日本史、世界史が苦手な人向き。視覚・聴覚の両方を使い、記憶が定着しやすい。CD付き
■地理
・『地理B論述問題が面白いほど解ける本』(KADOKAWA)
苦手分野や志望校の頻出分野だけをやるとよい。問題を読んだらいきなり解説と解答を見て、論述のコツをつかもう
■物理
・『漆原の物理 明快解法講座』(旺文社)
解法パターンをまとめてあり、理解しやすく暗記しやすい。苦手分野や志望校の頻出分野の解法パターンを覚えるのによい
■化学
・『化学【化学基礎・化学】標準問題精講 五訂版』(旺文社)
解説が詳しい。苦手分野や志望校の頻出分野に絞り、いきなり解答を読み、理解して暗記する
■生物
・『理系標準問題集 生物』(駿台文庫)
問題はA(標準レベル)とB(発展レベル)がある。Bの苦手分野、志望校の頻出分野だけをやる。詳しい解説を読んで、暗記しよう