もくじ
早慶上理の「真の実力と人気」を独自判定!最もおトクな大学は?
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5指標で独自判定!をした結果最もおトクな大学が分かりました。
実力・人気共に国内トップ私立大学群である「早慶上理」(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)を五つの独自指標で徹底比較!特集『入試・就職・序列 大学』(全23回)の#14では、偏差値だけでは分からない“序列”の実態に迫る。
■ コロナ禍であぶり出される
大学の真の実力
新型コロナウイルスの感染拡大で大学は“甚大な被害”に遭ったが、非常事態下で個々の大学が持つ真の力が試されたともいえるだろう。ここでは日本を代表する私立大学14校、関東の「早慶上理」(早稲田・慶應義塾・上智・東京理科大学)、「GMARCH」(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政大学)、関西の「関関同立」(関西・関西学院・同志社・立命館大学)をピックアップ。人気・実力を測るべく五つの項目をそれぞれランキング、で比較した。
#14では人気・実力共に国内トップ私立大学群である「早慶上理」を比較していく。ここでの「早慶戦」はどちらに軍配が上がったか?次ページから詳しく見ていこう(この他の注目大学、#18「関関同立」編は6月30日、#21「GMARCH」編は7月2日にそれぞれ配信予定!)。
ランキングは、早稲田・慶應義塾・上智・東京理科・学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政・関西・関西学院・同志社・立命館の14大学で行っている。また、取材を実施できた大学については、コロナ禍での授業や就活サポートについても話を聞いた。
■ 総合的にやっぱり強い
早稲田大学
早稲田大学は「早慶上理」グループ内でも、今回比較した五つの指標のうち、偏差値で1位、入試倍率、科学研究費補助金(科研費)、グローバル教育度で2位と総合力の強さを見せつけた。チャートの偏差値の項目は慶應義塾大学とほぼ互角の勝負だが、偏差値が高い文系学部を多く抱えていることで競り勝ち1位となった。看板学部の政治経済学部は最新の偏差値では84と慶應大の法学部83を上回っている。
コロナ禍で行われた2021年入試では大掛かりな入試改革を実施。全体で志願者数は前年比88%と1割以上減少、中でも国際教養、政治経済、スポーツ科学の3学部で大学入学共通テストを必須化するなどした結果、志願者数はそれぞれ前年比63%、72%、52%と大幅に落ち込んだ。それでも偏差値の水準はキープされており、志願者が減ってもレベルの高い入試が行われていたことが分かる。
昨年の授業は、新型コロナがまん延し始めた春学期にいち早くオンライン授業へ移行し、対応の早さは評価を得ていたが、秋学期もほぼオンライン授業を実施していたことで学生や保護者から不満の声が上がったものの対応し切れなかったという。その反省から、今年の春学期からは、空調設備を万全にするなど対策を取り、「すぐに対面を諦めない」という方針の下、現在7割弱を対面授業で行っている。
コロナ禍で全面的にオンラインになってしまった昨年の就職活動は、途中、企業の採用活動がストップしてしまった影響もあり、早く就職が決まった学生となかなか決まらない学生が二極化、全体的に長期化したという。結果的に20年度の就職率(学部)は19年度の96.9%に対し95.3%に減少した。コロナ禍では学生がサークル、アルバイトなどの活動ができず、自己アピールする「種」をつくるのが難しい。
早稲田大のキャリアセンターでは、そうした「種づくり」をするための正課外教育プログラムを学生に提供することに力を入れているという。成長のステップを経験でき、多様な価値観に出合って理解し、行動し、成長して、振り返って言語化できることを重視した内容で、さまざまなプログラムを用意しているが、募集するとあっという間に学生が集まるそうだ。就活市場で圧倒的に強い早稲田大の学生でも、就活の「コロナ禍対応」が必要になっている。
■ 科研費で14大学中1位
慶應義塾大学の実力
次は慶應義塾大学。19年度の偏差値は慶應大の方が高かったが(慶應大76.2、早稲田大75.9)、20年度は早稲田大に1位を譲る格好となった。だが、それほど大きな差はなく、最新の偏差値では慶應大の文系学部は全て80以上で、商学部が81、その他の文学部、法学部、総合政策学部、経済学部は83とハイスコア。“偏差値の早慶戦”は超ハイレベルな争いが続いている。教員の研究競争力の目安となる科研費では14大学中1位だった。
「早慶上理」グループ内の比較では入試倍率の低さが目に付く。これは慶應大の文系入試科目に国語がなく、論文や数学となっているため、オーソドックスな私大文系の受験生は受けにくく併願しにくいためだ。
21年入試の志願者は、前年比95%と減少。とはいえ、前年を踏襲した試験内容だったこともあり、同じ「早慶上理」グループ内の早稲田大、東京理科大学に比べると減少率は小幅にとどまる結果となっている。
■ イメージ通り!
「グローバル度」で1位の上智大学
上智大学の強さはやはりグローバル度。「早慶上理」グループ内はもちろん、14大学中でも1位を獲得したのはイメージ通りといっていいだろう。もう一つ、入試倍率でも1位だ。これは人気の証ともいえるが、21年入試で上智大は入試改革を実施、その結果、倍率が上がった側面もある。上智大内の偏差値のベスト3は法学部79、国際教養学部79、総合グローバル学部78。80台の学部がない点が早慶との差になっている可能性もある。科研費は14大学中12位に沈んだ。
21年の上智大の入試では、志願者数は減ることなく前年比100%。マイナスにならなかったのは「早慶上理」グループ内で上智大だけだ。21年はメイン入試の「学科別」を廃止し、共通テストのみの結果で合否判定を行う「共通テスト利用型」と、共通テストと独自の学部学科試験の結果で見る「共通テスト併用型」を導入。
この結果共通テスト利用型で志願者が集まり、難関国公立大学との併願率が高まったようだ。一方の併用型では、昨年の一般型から志願者数を大きく減らしたため、その分を共通テスト利用方式がカバーした形。「入試改革によって通常の3教科で受けられる大学の一覧から外れてしまうことは覚悟しながら、『それでも上智に』という意志の学生を集めることができると考えて行った」(上智大学学事局入学センター)という。当面、今年の出題傾向を維持するようだ。
コロナ禍での授業は、昨年春の対応では多少出遅れたものの、秋学期はオンライン授業に加え、対面授業も復活させた。昨年度までは、オンライン授業と対面授業を科目ごとに決めていたという。今年度のスタート時は全面対面授業でスタートする方針であったが緊急事態宣言の発令により、一つの授業の中でオンライン授業と対面授業を混在させる「ハイフレックス授業」を取り入れた。オンライン授業が好評な面もあるが、授業の基本はあくまで「対面」と考えているという。
就職率は、19年度が96.9%であったのに対し、20年度は94.4%となった。コロナ禍での就職活動では、オンラインで就活を行えることにメリットを感じる学生の声が目立っていたという。一方で、グローバル度1位が示すように、就職でもグローバル志向の学生が多く、航空業界や旅行業界を志望する割合が高かったが、コロナ禍で業界の採用がゼロになり、やむなく志望業種を変えた学生も一定数いたようだ。サポート面では、昨年の緊急事態宣言発令と同時に個別相談や面談、ガイダンスをオンライン化、対応は早かったという。
■ 早慶上理グループ内では劣勢も
理系人気で注目の東京理科大学
「早慶上理」の一角でありながら、偏差値でグループ内の他大学に水をあけられている東京理科大学。大学内の偏差値上位は理学部71、工学部71、薬学部71。ちなみに、早稲田大の理工系学部が73、慶應大の理工学部は73だ。理系大学であるため研究力には定評があり、科研費では14大学中4位と意地を見せた。
「研究力が高い大学」(大学通信、20年)では私学1位を獲得するなど実力は十分だが、知名度やブランド力で総合大学に後塵を拝している。基礎工学部を先進工学部へ名称変更したり、1年次に通う必要があった北海道・長万部キャンパスでの教育を東京・葛飾キャンパスに移すなど、現在改革真っただ中。その成果が表れてくる頃に上位浮上が見えてくるかもしれない。
20年度のコロナ禍での授業は、感染拡大初期の昨年5月から全面オンラインだったが、やはり理系大学は実験等が必要であるため、6月には一部の授業で対面授業を開始。授業のオンラインへの移行は、理系大学だけに比較的スムーズに進んだようだ。オンライン授業の質を担保するため、学生に定期的にオンライン授業受講のための学修支援セミナーを開催したり、授業の感想を聞くアンケートを実施したりした。教員にフィードバックして授業改善を行っていたという。現在は、オンラインと対面を同時に行うハイフレックス型授業を原則としながら、ブレンド型授業、対面授業、オンライン授業など、授業内容の特性に応じて実施しており、今後も同様の方針。
21年入試は、志願者数が前年比87.5%と大幅減。共通テストを利用する方式が前年比79.6%で減少率が高かった。主な理由は、地方受験生が地元から出ない傾向が強まったことによる地方からの志願者数の減少等。入試改革の点では、経営学部経営学科で数学を必須化したため志願者数が激減したが、名称を変更した先進工学部は長万部全寮制を取りやめにした影響で志願者数が増加した。
就職では、コロナ禍の影響で学生の進路志向が大きく変化したことはなかったという。大学院卒も含めて、毎年約5000人の卒業生がおり、そのうち学部卒業者の1700人程度が大学院に進学。就職するのは残り3300人程度で、就職率は例年、修士課程で98%程度、学部学生で91%前後。コロナ禍で大学院進学率に変化は見られなかったが、就職率は学部で88%と、例年より数ポイント減少した。コロナ禍の影響が大きかった分野は公務員や教員。
就職先では、コロナの影響をあまり受けていない製造業や情報通信、建設、金融業等が多く、影響を大きく受けた航空、旅行、外食、衣料といった業界に進む学生は元々少ないため、これらの業界の採用減の影響は受けていない。コロナ禍の入試で「文低理高」と理系人気が言われているが、こうしたところで強みが発揮されているともいえそうだ。
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