駿台と河合塾はどっちがおすすめ?全てを徹底比較!

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駿台と河合塾はどっちがおすすめ?東大生が文理の違いや教材の良し悪しを徹底比較!

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「駿台と河合塾では、どちらの方が志望校合格にはベストなんだろう?」

「どちらも良く耳にする予備校だけれど、どのような違いがあるのかな?」

新学期がスタートし、大学受験に向けて予備校を利用しようと考えている人も多いのではないでしょうか。中でも駿台と河合塾は、どちらも一度は名前を聞いたことのある予備校として、利用候補に上がる予備校です。

ですが、いざ予備校を選ぼうと考えてみても、違いが分からないと自分にはどっちが適しているのか、迷ってしまいますよね。

この記事では、駿台と河合塾の違いについて詳しく解説しています。この記事を読んで、スタートダッシュをかける参考にしてくださいね!

「駿台と河合塾の違い」についてざっくり説明すると

駿台は理系中心、河合塾は文系中心のイメージが先行しているが、実際にはどっちも満遍なく合格者が出ている
スタンダードな授業を展開する河合塾に対して、駿台は個性あるカリスマ講師による対面授業が行われる
河合塾は自由度が高いのに対し、駿台は生活・学習リズムを整えたい人に向いている

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■河合塾と駿台の特徴を比較

河合塾と駿台のロゴ

まずは、両者の特徴の概要から簡単に比較していきましょう。

項目 駿台 河合塾

特徴 理系の生徒が多い 文系の生徒が多い
合格実績 医学部合格者が多い 私立文系合格者が多い
校舎数 34校 31校
費用 約90~120万 約80~110万
授業時間 50分 90分
座席 指定席 自由席
講師や教材 本質をとらえる授業 分かりやすいテキストが好評
サポート TA制度(担当講師からの無料の個別指導) フェローシステム(学習アドバイザーによる1回20分の質問制度)
クラスメイト 生徒の学力が高い 生徒の学力の幅が広い
デメリット 授業料がやや高い 校舎での治安の差が大きい
河合塾と駿台は、どちらも大学受験予備校として全国展開しており、代々木ゼミナールと合わせて「日本の三大予備校」と称されています。

ただし、代々木ゼミナールは近年校舎の閉鎖が相次いでいることもあり、実質的には河合塾と駿台が国内2トップの予備校と言えるでしょう。

どちらも国内トップクラスの合格実績を誇っており、「実際の違いを知りたい!」という声が多く寄せられました。

今回の記事では、両者の違いについてより詳細な情報をお伝えします。

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■河合塾の特徴

河合塾の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

東大志望から成績下位層まで生徒の幅が広い
テキストの質が良い
難関私立文系合格者が多い
学習支援システムが好評
河合塾は「全統模試」やオリジナルテキストを用いているのが特徴です。いずれも入試の過去問を徹底的に研究して作られており、質の良さには定評があります。

また生徒の層が幅広く、中堅大学~難関大学を目指す人が揃っており、駿台よりも門戸が広いのも特徴の1つです。

文系向きか理系向きか?というところで悩む人もいるかもしれませんが、「文系の河合塾」とのキャッチフレーズ通り、比較的早大や慶大などの難関私大文系に強いとされています。

後述するように、例えば早稲田大学において、2020年度の合格者は河合塾が5,919人であるのに対して駿台は4,028人です。この数字からも両者の違いは顕著であり、河合塾は特に難関私大の入試問題に強いことが伺えるのではないでしょうか。

創設から80年以上経っている歴史ある予備校と言えますが、これは時代を超えて多くの受験生から信頼を勝ち取ってきたと言えるでしょう。

現役生には河合塾マナビスも人気
河合塾では2006年から「河合塾マナビス」のサービスが始まりました。同サービスは校舎はもちろんのこと、自宅にいても映像授業が視聴できるサービスです。

全国屈指の実力を持つ講師による授業と、質の良さで知られるテキストが自宅や予備校近くで利用できるので、部活動などで忙しい高校生に人気があります。

立地条件で不利になりがちな地方進学校において、学習管理が得意で難関大進学を目指す人や、近くに河合塾の校舎がない人におすすめです。

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■駿台の特徴

駿台の特徴としては、次のような点が挙げられます。

高い学力を持つ生徒が集まる
100年以上の歴史ある有名予備校
理系難関校・医学部合格者を多数輩出
東大合格者数全国1位の圧倒的な合格実績
駿台で最も際立っているのは、「東大合格者数全国1位」という圧倒的な合格実績ではないでしょうか。

駿台は現役生・浪人生を合わせて中堅~最難関を目指す生徒が多く在籍し、比較的学力の高い理系の生徒が集まってくる傾向があります。

特に医学部医学科の合格率が高く、2021年は国公立医学部医学科に1,905名の合格者を輩出しています。河合塾では1,493名ですから、「理系の駿台」と言われるように、医学部に強い予備校だと言えるでしょう。

学習環境が抜群に良い
駿台は全国の予備校の中でもトップクラスの講師が集まっています。受験業界では「神」と称される雲幸一郎や山本義隆などの一流講師の授業が対面授業で受けられ、その指導に感銘を受ける人も多いのではないでしょうか。

また、自習室など勉強スペースも綺麗で使いやすいと評判です。指定制の個別ブース型の専用自習室と開放教室型の自習室がありますが、いずれも程好い緊張感があるので集中して勉強しやすい環境が整っています。

日本でトップクラスの仲間に囲まれながら授業や自習もできるのは、受験生にとっては非常にうれしい環境だと言えるでしょう。

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■強みや生徒層が異なる

ここまで見てきたように、河合塾も駿台も国内トップクラスの合格率を誇ることや知名度の高さなど、類似点はいくつも見られます。

ですが、河合塾は幅広い学力層に分かりやすい授業でのアプローチを試みているのに対し、駿台は本格的な授業を展開し、生徒層もハイレベルで超難関校を目指すのに向いているなどの違いがあります。

自分の生活スタイルや志望校によって、適した予備校は変わってきます。資料請求や予備校説明会に参加して両者を比較してから入塾を決めるのが望ましいでしょう。

「理系の駿台、文系の河合」は本当?
「理系の駿台、文系の河合塾」という言葉は、特に都市部の受験生の間でよく知られています。この言葉の影響を受けて、理系志望者は駿台、文系志望者は河合塾に通う傾向が見られ、文理の生徒の比率も両者で異なっています。

ですが、どっちに通ってもカリキュラムや学習環境は非常に良いのが実態です。詳細に見ると、合格者の内訳を見ても河合塾からの医学部合格者や、駿台から文系難関次第への合格者も多数います。

実際に筆者の友人でも、駿台に通いながら都内国公立の文系に進学した例がありますから、「理系の駿台・文系の河合塾」は都市伝説の類だと言えるでしょう。

「理系・文系」という視点からではなく、両者の予備校の特性を踏まえた上で自分に合った方を選択すれば、理系・文系のどっちの難関校でも合格が可能です。

河合塾と駿台の合格実績を比較
河合塾や駿台は、毎年日本でもトップクラスの合格実績を出しています。まずは、直近の入試合格実績から確認してみましょう。

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【2021年度入試合格実績】

学校名 駿台 河合塾
東京大学 1,373名 1,313名
京都大学 1,473名 1,329名
東工大学 385名 227名
一橋大学 344名 332名
早稲田大学 4,028名 5,919名
慶応義塾大学 3,019名 3,235名
東京理科大学 4,684名 4,569名
上智大学 1,102名 2,207名
国公立医学部医学科 1,905名 1,493名
私立大学医学部医学科 2,824名 2,155名
国公立歯学部 167名 180名
国公立薬学部 395名 385名
理系については駿台が、文系については河合塾がやや優勢と言えます。ただし、どちらも合格実績に対する強みが異なりますから、合格者数のみで判断しないようにしましょう。

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■河合塾と駿台の料金を比較

コイン

今度は、河合塾と駿台の料金を比較していきます。ここでは、主に上位国公立大や早慶を狙う受験生の主要コースについて、リサーチしました。

河合塾の料金
河合塾の主要コースの料金と授業の概要については、以下の通りです。

なお、別途入学金(現役生33,000円、高卒生100,000円)、模試費用(現役生のみ)、季節講習料などがかかることに注意してください。

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【現役生】

コース 特徴 年間授業料(税込)
ハイレベル国公立大英語 英文解釈・長文読解・英作文の演習を通して、深い読解力・幅広い表現力を定着させ、本番入試で高得点を獲得するための実戦力を養成します。 121,200円(税込み)
ハイレベル理系数学Ⅲ 各頻出テーマを基本概念からじっくり学習することから始め、入試問題に対応できる実戦力、合格力を高めます。 121,200円(税込み)
早慶大英語 内容も設問も厳選したハイレベルな英文を用いて、最難関私立大入試の長文問題に対する合格答案作成の秘訣を徹底指導します。 154,800円(税込み)
早慶大理工数学 難関私立大理系入試数学で出題される頻出分野・頻出問題はほぼ決まっています。講座の前半ではこれらのテーマ演習に集中的に取り組みます。 148,350円 (税込み)
早大古典 難関私立大学の傾向に即した問題に挑戦し、またさまざまなジャンルの文章に触れることで、実戦的読解法の習得をめざすとともに、読解に際し必要な古典の知識の総整理を図ります。 154,800円 (税込み)
ハイレベル理系数学ⅠAⅡB 難関大入試で必要な典型問題の対策はもちろん、解法の糸口への着眼力、柔軟な思考力、正確な論理展開力を鍛え、問題の本質の理解を深めることで、初見の問題にも対応できる、テクニックに頼らない応用力を高めます。 121,200円 (税込み)
国公立大古典論述 難関国公立大学の入試問題に対応するために、古文は実戦的読解法を身につけるとともに記述・論述問題への対応の仕方を習得します。 121,200円(税込み)

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【高卒生】

コース 特徴 年間授業料(税込)
ハイレベル国公立理系コース 難関国公立大理系学部を志望する方を対象に、目標大学合格のために必要な学力をCORE講座+PLUS講座により養成します。 775,000円(税込み)
ハイレベル国公立文系コース 難関国公立大文系学部を志望する方を対象に、目標大学合格のために必要な学力をCORE講座+PLUS講座により養成します。 775,000円(税込み)
早・慶・上智大文系コース CORE講座に「早慶大英語」「早大現代文」「早大古文」を加え、実戦的な演習で早・慶・上智大合格をめざします。 750,000円(税込み)
早・慶・上智大理系コース CORE講座の「早慶大英語」「早慶大理工数学」に加え、「早慶大理工攻略タイム」で実戦的な演習を行います。 785,000円(税込み)
トップレベル国立大理系難問演習強化コース 難関国立大理系学部を志望する方のために、志望大学に沿ったコース生専用のゼミ形式の指導や添削指導を行います。 810,000円(税込み)
トップレベル国立大文系難問演習強化コース 難関国立大文系学部を志望する方のために、志望大学に沿ったコース生専用のゼミ形式の指導や添削指導を行います。 810,000円(税込)
ハイレベル私立大文系コース 難関私立大文系学部を志望する方を対象に、目標大学合格のために必要な学力をCORE講座+PLUS講座により養成します。 750,000円(税込み)
駿台の料金
駿台の主要コースの料金と授業の概要については、以下の通りです。

別途入学金(現役生30,000円、高卒生100,000円)、模試費用(現役生のみ)、季節講習料などがかかることに注意してください。

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【現役生】

コース 特徴 年間授業料(税込)
スーパー数学IAⅡB 難関大学の現役合格を目指す学力上位の高3生を対象に、数学ⅠAⅡBの応用問題を中心に授業を進めます。 182,000円(税込み)
スーパー現代文 基礎から始めますが、東大・一橋大や早大・慶大(特に説明・要約問題)などの難関大を目標とします。 159,600円(税込み)
スーパー物理 高校物理の全範囲を対象に、難関大学の入試レベルの問題に対応できる実力を身につける事が目標です。 182,000円(税込み)
スーパー早慶大日本史 通史&対策講義→ホーム・ワーキング・プログラムの早慶大合格メソッドで、あなたの早慶大合格を駿台がトータル・プロデュースいたします。 182,000円(税込み)
スーパー古典(古文・漢文) この講座では、基本的な読解力をつけながら、「適切な解釈」、「適切な答案の導き方・答え方」などを充実させていきます。 182,000円(税込み)
スーパー英語総合 難解な英文にも対応できる読解力の基礎を養成していきます。また、自由英作文の答案構成法についても出題のタイプ別に学びます。 182,000円(税込み)
スーパー文系数学 難関大学文系の現役合格を目指す学力上位の高3生を対象に、数学ⅠAⅡBの応用問題を中心に授業を進めます。 182,000円(税込み)

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【高卒生】

コース 特徴 年間授業料(税込)
スーパー国公立文系コース 難関国公立大を目指し、弱点の補強から入試対策までをバランスよく進めたい方向け 860,000円(税込み)
スーパー国公立理系コース 難関国公立大を目指し、弱点の補強から入試対策までをバランスよく進めたい方向け 860,000円(税込み)
スーパー早慶大文系 弱点補強をしながら、早大・慶大入試対策に力を入れたい方向け 790,000円(税込み)
スーパー早慶大理系 弱点補強をしながら、早大・慶大入試対策に力を入れたい方向け 790,000円(税込み)
EX早大・慶大文系演習コース 基礎学力にはある程度自信があり、早大・慶大の入試対策演習を行いたい方向け 820,000円(税込み)
スーパー東工大コース 東工大が第一志望で入試対策を万全にしたい方向け 860,000円(税込み)
スーパー一橋大コース 一橋大が第一志望で入試対策を万全にしたい方向け 860,000円(税込み)
河合塾と駿台はどっちが高い?
平均すると、河合塾が約80万円、駿台が約90万円が相場と言われています。平均価格だけで比較するならば、駿台の方が10万円ほど高いと言えるでしょう。

ですが、河合塾も駿台も追加で夏期講習や冬期講習の講習料が発生するのが通例です。それらを合わせると両者とも年間120万円近くかかる例も珍しくありません。

さらに、現役生はコースが科目単位で細分化されており、質問サポート体制や立地、学習環境なども考慮すると、金銭面で定量化しにくい部分もあります。

それを踏まえた上で、両者は金銭的な面においては大差ないと言えます。

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■河合塾と駿台の講義・教材の特徴

今度はそれぞれの教材のクオリティや内容について、実際に使っていた人の感想を元に比較してみましょう。

河合塾の講義・教材の良いところ
河合塾の教材の特徴は、次の点が特に高く評価されています。

多くの生徒に対して分かりやすい授業を行っている
テキストの質が良い
自由度の高い授業
模試を幅広く手掛けている
以下、それぞれの評価項目について詳しく解説していきます。

多くの学生に分かりやすい授業を展開
河合塾は幅広い学力層の生徒に対応できるような、スタンダードな授業展開をしているのが特徴です。人気講師として名前が上がってくることは少ないかもしれませんが、その分講師のカリスマ性に左右されない、無難な授業が展開されていると言えます。

また、河合塾の授業は基礎力を固めるのにうってつけだと言われています。昨今の大学入試改革では特に思考力を試す問題が増えていますが、そのような問題に対応するには、基礎力が身についていなければ正解にたどり着けません。

東大などの超難関大学でも奇をてらった問題ではなく、一つ一つの問題は基礎の積み重ねに基づいた思考法を問う問題が出題されます。その点において、基礎力が確実に身につく河合塾の授業は、難関大学を目指す人にもぴったりです。

テキストの質が良いことで有名
河合塾は特にテキストの質が良いことでも知られています。河合塾のテキストは「入試逆算型」と言われており、全国の大学の入試問題を徹底的に分析して、その分析データを元にして毎年テキストの見直しを行っています。

改訂も小まめに行われていることから最新の受験事情が反映されたテキストに仕上がっており、結果的に「テキストで書かれていないことは受験に出ない」と塾側が断言できるほど、研究が重ねられたテキストです。

また、問題数が多いわけではなく、一問一問が厳選されて作られており、このテキストで予習・復習するだけで自然と成績が伸びると生徒の間でも評判になっています。「市販の参考書を使わなくても良い」という人もいますから、生徒にとっても使いやすいテキストであるのは間違いありません。

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1回90分の自由席授業

河合塾では授業時間が1回90分と、大学の授業と同じ長さです。この点は駿台のスタイルと大きく異なります。

90分の中に問題演習の時間も含まれるので、1回の授業で単元を最後まで学ぶことができ、生徒も学習内容の流れがつかみやすいと言われています。

ただし、90分と長丁場の授業であるために、集中力の持続や一日あたりのコマ数に、手こずる人も出てくるかもしれません。

また、授業を受ける際の席も、指定制の駿台とは違い自由席のスタイルを取っています。

この点についても、友人同士で隣り合って座ると授業への集中力が欠けたり、サボりやすくなったりするなどの課題があるので、ある程度の自律心が求められます。

大規模な模試を展開
河合塾では、国内最大規模の受験者数を誇る模試を提供しています。中でも「全統模試」は特に広く知られており、学校で受験が義務付けられている人も多いかもしれません。

模試の難易度はスタンダードレベルの問題が多く、この点も、広い学力層の受験者へのアプローチを意識して作成されています。

難易度の高い手応えのある問題を解きたい人にはやや物足りないかもしれませんが、受験者の母数が多いので、自分の立ち位置を正確に把握したい人には適した模試だと言えるでしょう。

さらに模試のバリエーションも、共通テスト模試や記述模試などいくつかあるので、さまざまな入試タイプに対応する力を磨きやすいのも特徴です。

駿台の講義・教材の良いところ
駿台の講義や教材は、次の点が特に高く評価されています。

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カリスマ講師による双方向授業

難関校対策が充実
テキストも参考書も好評
ハイレベルな模試で着実に力がつく
以下、それぞれの評価項目について詳しく解説していきます。

カリスマ講師による本質を突く授業
駿台は、全国有数のカリスマ講師によるリアルタイムの授業が受けられるのが魅力です。駿台講師の講義は問題の本質に迫るものが多く、授業内容が丁寧だと言われています。

「カリスマ講師」と言われる人の中には、パフォーマンスがまず目についてしまう講師もいますが、駿台の講師は生徒に一から分からせ、相手との信頼関係を築きながら受験後も役立つ質の高い講義を展開しています。

特に数学や英語、物理などで評価が高く、理系の難関大学を目指す人は、一度駿台講師の授業を聞いてみるのがオススメです。

1回50分授業で学習習慣も身につく
駿台の授業は、座席指定制と1回50分授業であるのが特徴です。実際の高校の授業に近い形式を取っており、1回の授業で集中力が途切れにくい点が評価されています。

また高卒生のクラスは始業前にHRがあったり、座席指定制があったりと、だらけやすい生活リズムを整えられるシステムです。自習室でも個別ブースは定期的に職員の見回りがあるなど、サボりにくい環境がそろっていると言えるでしょう。

座席指定制が気になる人もいるかもしれませんが、定期的に席替えがあるのでそれも楽しみの1つと言えます。席の争奪戦や、友達と隣同士に座ることで生じる雑談などの心配もないので、学習に集中しやすいのが特徴の1つです。

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難関校への対策指導が充実

駿台は東大・京大・医学部を始めとして、難関校の対策コースが充実しています。例えば東大と京大はそれぞれ東西のトップ大学ですが、同じ国公立大でも二次試験の出題傾向は全く異なります。

駿台ではそれぞれの出題傾向に照準を合わせたコース設定があり、同じ目標を持ったハイレベルの学力の生徒と机を並べて、授業を受けられます。他の予備校では、志望校別のコースが設定されることは少ないですから、駿台であれば、受験本番のライバルのイメージがつかみやすいのも特徴の1つでしょう。

単に問題の解き方だけではなく、試験に対する取り組みや学習習慣の組み立て方などの自習では身につきにくい習慣も、長年の指導実績から丁寧に教えてくれます。

ハイレベルなテキストと模試で実力アップ
駿台では模試の回数が多いのも特徴です。日々の学習に加えて学んだことのアウトプットも重視しており、確実に学力が身につくカリキュラムが組まれています。

また、授業で使用するオリジナルテキストも、基礎・応用共に着実に実力が伸びると高い評判を得ています。

一方模試については、記述式・マーク式など様々な形式の模試が用意されています。中でも「駿台全国模試」は各種大学受験模試の中でも最難関と言われ、進学校の生徒でも苦戦する内容かもしれません。

ですが受験者層の学力も高いので平均点も非常に高く、同模試で偏差値50前後でも千葉大や筑波大などの上位国公立でA~B判定が取れるとされています。そのため、駿台全国模試は難関大学志望者の力試しの存在として位置付けられています。

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■河合塾と駿台のサポート体制

スタッフ

今度は、それぞれのサポート体制の手厚さについて比較していきましょう。

河合塾のサポート体制の特徴
河合塾では、「整った学習環境」と「フェローシステム」が、サポート体制が手厚い証拠として評価されています。

それぞれについて見ていきましょう。

「机の河合」の整った学習環境
河合塾は「机の河合」と言われるほど、学習環境が整っていると評判です。ネーミングの由来は、昔の予備校では多人数共用の長机を利用した授業を行っていた中で、河合塾だけが当初から個人用の机と椅子を提供していたことがきっかけと言われています。

その精神を引き継いで現在でも机や椅子は使いやすいと好評であり、自習室も設備が整っています。また、自習室も複数のタイプが用意されており、個別ブース型や開放型など、自分の勉強スタイルに合わせて選べるのも利点の1つです。

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フェローシステムが人気

河合塾では、学習支援システムとして「フェローシステム」が用意されています。フェローとは講師や大学院生を中心とする学習アドバイザーを指し、一人20分の間にマンツーマンで質問できる制度です。

受講講座の科目とは関係なく学習指導が受けられるので、受験全般の悩みなどにも応じてもらえると、人気があります。模試の復習や問題の添削など、あらゆるシーンについて気軽に質問・相談できるので、現役生・浪人生を問わず利用しやすいのも人気の秘密でしょう。

さらに、講師のサポート役も担うチューターも、手厚くサポートしてくれます。こちらは進路相談や日々の学習について、さまざまな質問や相談を受け付けています。

駿台のサポート体制の特徴
駿台では、「手厚い質問制度」と「ICT化で充実した学習環境」が、サポート体制が整っている証拠として評価されています。

それぞれについて見ていきましょう。

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ICT学習で環境がさらに充実

2020年より、駿台は大規模なICT改革を実施しました。1人1台タブレットが配布され、現状に適した勉強環境が整ったと言えます。

このICT改革により、質問システムのmanaboと提携することで、気軽に質問しやすい体制がさらに強化されました。

manaboでは文章だけでなくチャット形式も取り入れながら、疑問点について大学生や大学院生が答えてくれます。その手軽さから、「先生には質問をためらう内容でも気軽に質問しやすい」など、生徒にも好評です。

希望すれば音声通話の利用もできるなど、駿台生の利用満足度97%を達成していることからも、既に高く評価されているサービスだと言えるでしょう。

さらに教材の一部はデジタル化され、重い教材を持ち運ぶ必要もなくなりました。もともと自習に力を入れていた駿台ですが、ICT改革でさらに自習しやすい環境が整ったと言えるでしょう。

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クラス担任が熱心

駿台にはクラスごとに担任、またはクラスリーダーがつきます。浪人クラスでは担任、高校生クラスではクラスリーダーと名称が変わりますが、果たす役割は概ね同じです。

いずれも進路指導などの対応を始め、学習環境の把握や生徒の心身の体調管理など親身になって見守ってくれるので、駿台生にとっては非常に大きな存在です。合格体験記にも担任やクラスリーダーへの感謝の言葉が並んでいることからも、信頼関係の強さが伺えるでしょう。

手厚いTA制度
また、駿台では浪人生を対象にTA制度を提供しています。TAとは「ティーチングアドバイザー」の略称ですが、疑問を解消するには極めて有用なサービスです。

事前に予約をすると30分間、講義を担当している講師の直接指導を仰ぐことができ、無料で質問や添削にも応じてもらえます。この制度は受験生にとっては非常にありがたいと言えるでしょう。

これ以外にも休み時間を利用して質問することも可能ですが、休み時間は10分しかないので、授業の合間に講師に質問しに行くのは難しいこともあります。

講師側も短時間で質問に答えるだけでは不十分だと考えている場合もあり、1:1で長時間プロ講師に指導を聞けるサービスは、他の予備校にはない魅力ではないでしょうか。

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■河合塾と駿台それぞれの悪いところ

教育

ここまで河合塾と駿台の素晴らしい点についてそれぞれ述べてきましたが、残念ながらどっちもそれなりのデメリットも抱えています。

どのようなデメリットがあるのか、それぞれ解説していきましょう。

河合塾のデメリット
河合塾のデメリットは、「校舎ごとの治安に格差があること」と、「自由度の高さは、サボりやすい要因にもなる」点でしょう。

特に前者は、自助努力だけでは解決できない部分ですから、しっかりと確認しておきたいところです。

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校舎の治安差が大きい

河合塾は全国に教室を展開していますが、地域によって校舎のレベルとチューターの質にばらつきがあると言われています。また、幅広い層の生徒が集まる分だけ、中には不真面目な生徒も混じっているのが現状です。

校舎の立地も繁華街に近い場所にあったり、校舎内にも喫煙所が設けられていたりする校舎も存在するなどの懸念材料もあります。入校を検討したら、必ず自分の目で入校予定の校舎を確認しましょう。

特に基礎クラスでは、授業を一緒に受ける生徒の当たり外れが大きいとの口コミもあり、一年間通う浪人生にとっては要注意です。校舎を選ぶ際には、事前にどのような生徒がいるのか、直前期まで通うのに適した環境なのかを、自分自身で確かめてください。

自由度が高い反面さぼれてしまう
河合塾はフリー座席制を取っているので、授業に出席していなくてもバレにくいと言えます。真面目な生徒も集まってきますが、サボるのも簡単なため、生徒自身の強い継続力と合格への意志が試されます。

緊張感を保つために、講師の目が届きにくい後方席に座るのではなく、前方の席の常連になって授業に臨むなど、意志が弱い人は継続の工夫をしましょう。

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駿台のデメリット

駿台のデメリットは、「予習復習が大変」「校舎による講師の質の差が大きい」という2点が挙げられます。以下の項目で、詳しく解説しましょう。

予習復習が大変
駿台はレベルの高い講義がセールスポイントですが、その分予習と復習の負担が大きいことでも有名です。基礎学力が身についていない状態で受講を始めると、授業についていくだけで精一杯になり、挫折の原因となりかねません。

したがって、毎回予習復習をする習慣が既に身についていて、それに加えて自習も積極的にできれば確実に成績は向上します。真面目にコツコツと勉強できる生徒におすすめです。

校舎による講師の質の差が大きい
校舎によっては、駿台が誇る有名講師の指導が受けられないこともあります。地方の校舎などでは講師の質が都心と比べると下がってしまう可能性もあるかもしれません。

また、講師の授業の自由度が高いので、カリスマ講師と呼ばれる講師でも相性が悪いと感じる人もいます。ミスマッチの先生に当たると精神的にも辛い時間を過ごさなければなりませんが、うまくマッチングした先生に当たれば、劇的な成績アップが見込めます。

駿台の雰囲気を見極めるには、せめて季節講習だけでも、比較的講師がそろっているお茶の水校など都心の校舎に通ってみると良いでしょう。他の受験生からも刺激をもらうという意味でも、季節講習の受講はおすすめです。

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■おすすめなのは駿台と河合塾どっち?

授業風景

ここまでそれぞれのメリットやデメリットについて見てきましたが、生徒のタイプによって向いている予備校が異なるのは、お分かりいただけたのではないのでしょうか。

では、どのようなタイプがそれぞれの予備校に向いているのでしょうか。次はその点についてまとめてみましょう。

河合塾がおすすめな人
河合塾がおすすめなのは、次のような人です。

基礎固めが不十分な人
中堅前後の大学や私立文系が志望校である人
高校の授業の延長線にある、スタンダードで理解しやすい授業を望んでいる人
河合塾は易しめ~最難関校志望者まで幅広い生徒を受け入れており、さまざまな対策のコースがあるのが魅力です。受験生の門戸も広く開放されているので、それに合わせて多くの生徒に分かりやすい、スタンダードな授業が多いのが特徴でしたね。

学習環境も整っていることから、基礎から着実に成績を伸ばしていきたい方におすすめの予備校です。

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駿台がおすすめな人

駿台がおすすめなのは、次のような生徒です。

ある程度基礎が固まっている生徒
ハイレベルな大学や医学部など理系大学を目指している生徒
レベルの高い仲間や講師独自の授業などで刺激を受けつつ受験生活を乗り越えたい生徒
駿台の強みは、ハイレベルな学力を持つ仲間と一緒に、質の高い対面授業を受けられる点です。

また、朝のHRや座席指定制も、生活習慣・学習習慣を整えたい浪人生にはぴったりだと言えます。

さらに、駿台の授業といえば名物講師も楽しみの1つです。

自分にマッチした講師に出会えれば、授業を楽しみながら学力アップも望めるでしょう。地方出身の浪人生であっても、駿台寮に入ることで都市部の校舎に通えるようになります。

住んでいる場所の関係などで現役時代には駿台に通えなかった人にも、駿台を選択肢に入れることをおすすめします。

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■河合塾と駿台の口コミ・評判

ここでは、実際に河合塾と駿台に通っていた方の評判・口コミについていくつかご紹介していきます。

学びTimesの運営メンバーにも河合塾・駿台に実際に通われていた方がいたので、インタビューしてみました!

駿台の評判・口コミ
person1矢野雄己
駿台は安定した合格実績があるので、授業の内容を信頼して最後まで頑張り抜くことができました。
教室で授業を受けると、講師との距離が近く、ライバルからの刺激も受けやすいです。
第一志望は譲れないという方におすすめできる予備校だと思います。

person1Kiyoshi
浪人期に駿台を利用しました。講師の方の指導力の高さ、担任の適度な厳しさ、レベルの高いクラスメイトなど、受験に最適な環境が整っていたと思います。
欠点があるとすれば、河合塾よりも校舎が汚いことと、文系科目でハズレの先生がいることです。

また、ネット上の口コミを見ると、以下のようなものも見受けられました。

レベルが高い講師の人が多く、偏差値も相当上昇した。指導は凄く熱心だった気がします。

塾ナビ駿台受講者の声

洗練されている。経験値が高い 良く教育されている なれている

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塾ナビ駿台受講者の声

生徒が多すぎて、先生との連絡が取りにくい。質問に行っても、生徒がずらりと並び、時間切れになることが多かったのが残念。

塾ナビ駿台受講者の声

実際の口コミを見ると、講師のレベルの高さ、教育制度の充実度は数ある予備校の中でもトップレベルと言えるでしょう。

一方で、校舎の綺麗さであったり、生徒の数の多さゆえの弊害など一部デメリットとも言える口コミが見つかりました。

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■河合塾の評判・口コミ

person1kaho
河合塾に通った事のある私の感想を紹介いたします。

メリット:合格実績の面で強く、優秀な人も集まってくるので非常にモチベーションが湧く。対面授業なので決められた日までに予復習をしっかりしないとダメなので、映像授業だと後回しになってしまう人にも有効。有名講師の授業も選んで受けることができるし、そういった人に質問もできる。

デメリット:生徒の性格によっては質問しづらい。わからないものが放置になりやすい。チューターは世話をしてくれない。日時固定なのでテスト前にテストと関係ない授業があったりと、フレキシブルでない。

他の予備校と比較すると、生徒の実力や能力に応じたきめ細かい授業を受けることが出来る、多様なコースが選択出来るところ。

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塾ナビ河合塾利用者の声

主要大学の合格実績も高く、 それなりの期待が出来る学校と理解している。

塾ナビ河合塾利用者の声

自習教室があり、とても勉強に集中できる環境だったと息子から聞いています。実際息子は授業が終わった後も塾が閉まるまで毎日自習教室で勉強してから帰宅していました。なのでとても良かったんだと思います。

塾ナビ河合塾利用者の声

河合塾に実際に通っていた方の口コミを見ると、「生徒一人ひとりに合わせたコース選択が可能」と、多様なレベルの受講生に対してのサポート体制がしっかりと取られている事がわかります。

一方で、チューターに満足していないという方も一定数いました。

「駿台と河合塾の違い」についてまとめ
「駿台と河合塾の違い」についてまとめ

駿台と河合塾は理系・文系どっちかの視点で選ぶのではなく、自分の学習スタイルに合っているかどうかで選ぼう

それぞれのメリット・デメリットのポイントを押さえて選択すれば、どちらの予備校を選んでも合格に結びつく

合格率だけに注目するのではなく、学校の環境なども自分の目で確かめよう

予備校選びでは、つい「合格率」や「〇〇に強い」というキャッチコピーが目に付き、それに釣られた選択をしてしまいがちです。

ですが本当に大切なのは、その予備校の方針や雰囲気が自分にうまくマッチし、学力向上につながるかどうかなのです。

駿台と河合塾のどっちを選んでも、校風や方針が自分にマッチして合格に結び付けられれば、それがあなたにとって正解の選択肢だと言えるでしょう。

最善の結果を出すために、まずは駿台や河合塾に資料請求をして適切なコースを選択し、できることならば校舎に足を運んでトップクラスの雰囲気をつかんできてくださいね!



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