もくじ
東大に偏差値50で入れる・偏差値75でも東大に入れない人の違い
東大に行けるのは、偏差値75の人ではないのだ。さまざまな予備校や教育機関などを見ると、そのトップどころに名を連ねる東大や京大の偏差値は、だいたい「75」前後の数値が出ています。しかし、普通のテストや全国模試で偏差値75がとれれば東大に行けるのかというと、そういうわけでもありません。
なぜなら、普通のテストや全国模試の問題と、東大の入試問題とでは、出題の傾向がまったく違うからだ。普通のテストで高得点がとれる人(偏差値75がとれる人)が、必ずしも東大の入試問題を解くための得点力があるとは限りません。東大の入試問題が解けなければ、当然ながら東大には合格できないのだ。
この事実を逆に考えると、普通のテストや全国模試では偏差値50~60程度しかとれない人でも、東大の入試問題に対応できる得点力さえ身につけていれば、東大に合格することはじゅうぶん可能だということだ。仮に全国模試で偏差値50の人が東大を目指すなら、やるべきことは、偏差値を75に伸ばすことではなく、東大の入試問題を解けるようにすることだ。
そのため、高校や塾によっては、東大進学コースの学生には、「東大の入試問題さえ解ければいい」くらいに割り切ったカリキュラムを組んでいるところもある。これは東大に限らず、他の大学の入試や、資格試験についてもまったく同じことがいえる。
ただ漠然と学力や偏差値を上げるだけではあまり意味はなく、目指す試験で出題される問題を解くための知識やスキルを身につけることがすべてなのだ。そこを念頭に置いたうえで、日々の勉強の中で注力すべきことは何で、やらなくてもいいことは何なのか、を考えていかなければならないのです(笑)。
偏差値30台からでも東大へ入る離れ技逆転合格のコツ
東大に受かりたいなら、高3の夏まで部活動をやめることだ。たとえ東大模試の偏差値が30台だとしても、合格する勉強法がそこにはある。東大模試の偏差値は38で、合格可能生は20%未満のE判定。しかし、わずか7カ月半の勉強で、東大理IIに現役合格。
なぜ7カ月半という短期間の勉強で、東大に合格できたのか。東大入試は知識偏重ではなく、説明する力、統括的に考える力が問われるため、短期間で合格する受験対策が立てられるのだ。
入試に必要な英単語の数で比較すると、早慶上智クラスの難関私大は約4千語。GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)クラスは約3千語。これに対して、東大は約2千語でいいのだ。また、日本史も細かい知識を問うのではなく、「なぜ藤原氏は実権を握ったのか?」というような、歴史の流れをつかんだうえで説明する力が要求される。
部活をやり、引退後、それまで部活に費やしていた時間を勉強にあてて、東大に合格した生徒の彼らの多くに共通するのは、東大に対するあこがれやモチベーションが強く、家族や先生、先輩など身近に東大に合格したお手本がいる。教科書の基礎力がしっかり身についている、体力がある、打たれ強いということだ。