卒業してこそ初めて東大入学の価値がある全員東大が当たり前の家族がいる

日本には東大しか出ていない家族がいます。

父も祖父も曾祖父も東大を卒業し兄も弟もこれまた東大を卒業している。「男だったら東大が当たり前」の家庭に生まれ育ったその人の名は政治家・鳩山邦夫氏です。

この一族の教育方針について一般庶民としては大いに興味のあるところです。彼の曾祖母で共立女子学園を創立した春子さんと言う人がすごかったらしいです。

毎朝、息子の一郎（戦後、吉田茂首相のあと、自由民主党初代総裁）や秀夫を午前3時すぎには必ず起床させ自らが先生となって勉強させていたそうです。

これが有名な“鳩山春子のスパルタ式教育法”です。

一郎氏の長男が民主党政権発足時に総理大臣となった由紀夫氏で、文部・法務大臣等を歴任した現衆議院議員の邦夫氏は二男であることはご存知の通りです。

政治の世界における一族の華々しい経歴も並みではないことですが一郎氏の父・和夫氏から
数えると邦夫氏まで4代続けて東大に進学している事になります。

邦夫氏が言うには私は勉強嫌いで自由にさせて貰っていたとは言うがこうしてみると鳩山家のお母さんたちは、いずれも子供の教育に熱心だったことが分かります。

子供たちの優秀さは彼女たちの賢母ぶりに負うところが少なくないといっていいです。

ある時に邦夫氏は学習院初等科中学年の頃、社会のテストが、ひどい点数だったので母親から「とにかく机に向かって、教科書を読みなさい！」と注意されます。

次のテストでは簡単に100点が取れた邦夫氏ですが、勉強すれば満点が取れるのだと勉強の効用に気づいたといいます。

邦夫氏の勉強は夕食前までに済ませるというやり方だそうです。小学校の頃から東大に行くのは当然と思っていたそうですが、中等科卒業までは夕食後は勉強を一切しなかったそうです。

何故、彼が東大に行くのが当たり前の家庭で育っているのに夕食後は一切勉強をしなかったのか。その理由は、中等科時代の恩師から言われた言葉を頑なに守った方です。

「勉強なんて晩飯前に終えろ」「学校の定期試験などは良い点を取るのは普通」「そうでないと東大合格はおぼつかない」という言葉を守ったからです。

金科玉条のごとく守った恩師の言葉を守ったことは重要な一面ではありますがこれほどの成績を取るには名門・鳩山家の血筋や遺伝的な資質だけでは達成できるとは思えませんので、能力や才能を開花させる努力と精進は不可欠です。