小学生の不登校児は5万人以上。対策で「フリースクール」という選択肢もある

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小学生の不登校児は5万人以上。対策で「フリースクール」という選択肢もある

多様性の時代に「フリースクール」という選択肢もある

多様性の時代に知っておきたい “小学校ではない “学びの選択肢

“子どもが楽しければ、どこにいてもいい”

自らの手で「YESインターナショナルスクール」を開校した竹内薫さんは、”長女に通わせたい学校はない “と語っています。小学校以外の学習方法とは?

多様性の時代に知っておきたい “小学校以外 “の学びの選択肢

2018年、学校に通っていない子どもたちの居場所である「東京校」の運営がスタートしました。どちらも私立小学校ではなく、フリースクールという位置づけです。日本には5万人以上の不登校の小学生がいますが、竹内さんは「日本にはフリースクールのような多様な学びの場が必要だ」と言います。

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「日本の公教育では多様性が失われています。私が小さい頃は学校にいろいろな人がいましたが、今は同じカリキュラムの人しかいません。教職が悪いと言いたいわけではありません。学校という組織が、同じ思考パターンの人だけで構成されていて、画一的すぎるという問題があると思います。

授業や試験は相変わらず丸暗記で、その結果、「勉強や学校は面白くない」と感じる子どもが生まれています。不登校の理由はさまざまですが、苦しいだけでなく、単純に面白くないと感じる子どもが多いようです。このケースは、日本の遅れたシステムが原因かもしれません。”

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“子どもが楽しければ、どこにいてもいい”

海外では、小学校以外にもフリースクールやホームスクールなど様々な学びがあり、合わなければ別の学校に行ってみるという前向きな選択ができます。しかし、日本では、1つの小学校に通えないと “不登校 “というレッテルを貼られてしまうのが現状です。

小学校以外を選択しても、中学受験や高校受験で不利になることはありませんが(全国の附属校を受験するには小学校に在籍している必要があります)、親御さんは「元の学校に戻るのが唯一の正解ではないか?傾向があります。竹内さんは、選択肢を知り、それを子どもに提案することが大切だと言います。

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“自分の子どもは学校に向いていない “というのは、ある意味ではラッキーです。言って心が折れるような人は学校に行かないほうがいい。学校は本来、生きていく力を身につける場所です。そう、死ぬための場所ではないのです。

学校に限らず、親がやりたいことをやる、好きなことを伸ばす、ということにシフトしていけば、子どもたちは自分の頭で考え、楽しく学ぶという感覚を取り戻すことができるのではないでしょうか。”

学校に行けないのではなく、学校が合わないだけなのです。学びの選択肢が増え、意識が広まることで、不登校という言葉が消えていくことを願っています。

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“YESインターナショナルとは?”

竹内さんが校長を務めるフリースクール「YES International 横浜校」には、シニアから中学生まで40名が通っています。普段の授業の様子を見てみましょう。

学びの柱は「日本語」「英語」「プログラミング

世界の共通語である「英語」、母国語である「日本語」、そしてこれからの時代に必須のスキルである「プログラミング」の「3つの言語」を重視したカリキュラムを採用しています。少人数制の授業で「探究型授業」や「アクティブラーニング」を実施し、楽しみながら自分を探究し、答えを求めていくプロセスを大切にしています。

一方、東京校は、不登校やホームスクールの子どもたちの居場所として、異なるカリキュラムで実践的な学びを提供しています。毎日学校に通うだけでなく、毎回利用することもできます。

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独自のカリキュラム

プロのダンサーによるバレエは、表現力を養うことができ、広く体育にも役立つので必見です。ダンスや音楽などの授業では、好きなことを仕事にしている講師がプロとして活躍しています。

実践的なプログラミング能力は、小学校1年生から。英語では「左に曲がれ」「5歩歩け」などの指示があり、その指示通りに体を使って動く授業もあります。高学年になると自分でプログラムを書くこともできるようになるようです。

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算数・理科の指導員をしている竹内さんは、数学の授業でルービックキューブを使っています。ルービックキューブの攻略アルゴリズム(計算方法、手順の意味)を使って教えているそうです。30秒で完成させる子もいるそうです

1日のタイムスケジュール

横浜校では、学年ごとではなく、進度に合わせて授業を組み立てます。算数は特進クラス、国語は総合クラスなど、一人ひとりの進度に合わせてタイムスケジュールを組んでいます。また、この日は日本文化を学ぶ百人一首のクラスもありました。

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こんな選択肢もあります

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離島留学制度

豊かな自然や文化が残る日本各地の離島にある公立学校に、在籍したまま通うことができる制度です。期間は1~2年で、親子留学や里親留学など、島によって受け入れ体制が異なります。募集地域の一覧は、国土交通省のホームページから閲覧できます。

公立私立フリースクール

子どもたちが自分に合った学習方法を見つけられるよう、フリースクール方式を中心とした施設のこと。世田谷区のホットスクール「希望ヶ丘」のように、国が設置して民間が運営するなど、学校に戻ることを前提としない施設も増えています。

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ホームスクール

学校に行かずに自宅で地域との交流を図りながら勉強することで、学校教育に代わる制度。多くの国で法的に認められており、地域によっては補助金や税金の控除がある。日本ではインターネットの普及に伴い、世界中のホームスクール実践者が協力し合う動きが活発化しています。

多様性が重要視される時代に、さまざまな視点や動きを持つ学校教育が登場しているのは興味深いことです。

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