「一流校、二流校、三流校」の分岐点を人事部の本音で聞いてみると!?

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「一流校、二流校、三流校」の分岐点を人事部の本音で聞いてみると!?

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「一流大学を出なければ、出世はできない」ある人事マンは告白する。「一流校、二流校、三流校」はいったいどの大学を指すのか。採用担当者の証言と、上場企業に勤務する4371人のアンケート結果から、分岐点となる大学を明らかにする。

大学ランクによる採用ラインとは

まずは、ある大手商社の採用担当者のこんな声からお聞きいただこう。

「東は法政大学、西は関西大学が採用のぎりぎりの許容ライン。それ以下の大学の卒業生は、正直言って無理に採用する必要はないと考えている」

長い就職氷河期が終わり、ようやく売り手市場の時代がやってきたといわれる昨今だが、一流企業の採用担当者の頭には、厳然として「大学のランクによる採用ライン」が存在する。バブル期のように、誰もが売り手市場の恩恵にあずかれるというわけでもなさそうなのである。

ちなみにこの採用担当者に「大学の一流、二流、三流の境界線はどこにあるのか」をたずねてみると、驚くことに次のような答えが返ってきた。

●一流大学……東大、早稲田、慶應、一橋、京大、阪大
●二流大学……東北大、北大、神戸大
●三流大学……上智、青学、立教、明治、学習院、横浜国大、中央、成蹊、関学、同志社、立命館
●三・五流大学……法政、関西

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つまりこの会社では、三・五流大学の卒業生にまで採用の門戸を開いているが、一方で上智、青学、立教、明治などのブランド大学も三流扱いなのである。

ふむふむと思われる方も、それはないだろうと納得できない方もいるだろうが、これはひとつの現実だ。

では、この採用担当者の感覚には、どこまで一般性があるのだろうか。それを確かめるため、上場企業に勤めるビジネスマン4371人に「一流大学、二流大学、三流大学のボーダーラインは?」をたずねるアンケート調査を実施した。

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詳細はグラフを参照していただくとして、調査結果のおおまかな傾向を追ってみよう。

まず「一流と二流の境界線」。名前が挙がっている大学までが一流である。つまり「東京大学」と答えた3.32%の人は「一流大学は東大だけ。それ以下はみな二流大学」と考えているわけである。

さて、ぱっと見てまず気がつくのは「偏差値55」というラインだ。それ以上の大学には回答にバラつきがあるが、それ未満の大学を一流の範疇に入れた人はほとんどゼロに近い。

この調査でいうところの偏差値55には成城大学、西南学院大学、成蹊大学、東京理科大学、横浜国立大学などが含まれる。要はここまでが上場企業の社員にとって、「いちばん甘く考えた場合の一流大学」ということで、安倍首相は母校のランク同様に政権運営もギリギリのエッジに立っていたわけだ。

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もっとも回答が多かったのは、九州大学、同志社大学、東北大学、北海道大学、神戸大学、中央大学などが含まれる偏差値60のライン。次いで大阪大学、早稲田大学などが含まれる偏差値63のライン。このあたりを上場企業社員の総意と見ていいだろう。

次に「二流と三流の境界線」だが、こちらは回答が偏差値55をピークに山型に分布している。なかには「東大ですら二流である」と回答した豪の者もいれば、偏差値40未満の大学を二流の枠内に含める心優しい回答者もいるが、やはり分水嶺は偏差値55ラインと考えるべきかもしれない。

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以上の結果を総合すると、次のようなことがいえるのではないか。

結論その1 「日本の上場企業の社員にとって一流大学とは偏差値63以上、三流大学とは偏差値55以下の大学を指す」

今回の調査ではもうひとつ、上場企業の社員がどんな場面で学歴というものを意識するかもたずねた。出世(昇進、昇格)、昇給、人事異動、ボーナス、合コン、結婚、就職、同窓会などの選択肢を提示して選んでもらったのだが、「とても意識する」「少し意識する」と回答した人がもっとも多かったのは「就職」で67・86%。次いで「昇給」53・46%、「出世」53・95%となっている。それ以外の項目では、学歴を意識する人は半数以下だった。

項目を提示しないフリーアンサーでは、次のような回答があった。

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「人脈」「中央官庁や金融機関の人と話すとき」「学歴を気にする人と接するとき」「商談時」

なかには「人生すべて」や「生き方」において学歴を意識すると回答した人もいた。ビジネスの世界には、数は少ないとはいえこういう意識を持つ人がいるわけで、人脈づくりや折衝、商談の場でも一流大学卒のブランドは、それなりにものをいうのである。

こうした回答から見えてくるのは次のような結論が見えてくる。

結論その2「日本の上場企業に就職し、その後順調に昇格、昇給を重ねていくには、学歴というファクターが少なからず影響する」

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以上、ふたつの結論を総合すると、結局のところ、上場企業、一流企業に就職するためには少なくとも偏差値55以上の大学を卒業している必要があり、さらに就職後も一流大学卒業者のほうが順調に昇格、昇給を重ねていく、という1つの現実が見えてくる。それを裏付けるように、ある中堅電気メーカーの採用担当者はこんなことを言う。

「採用は基本的に二流大学卒業者まで。三流大学の卒業生は人材の質にバラつきが激しく、採用する側としては安心感が持てない。その大学のトップクラスをひとりくらい押さえておけばいいか、ぐらいの気持ち」

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ちなみにこの担当者にとっての一流大学は東大、京大、一橋、早稲田、慶應、二流は明治、法政、青学、中央、同志社、立命館、三流は日大、駒澤、東洋、専修などで、ほぼアンケート調査と一致している。

やはり、法政、立命館アジア太平洋などの偏差値55前後の大学が、上場企業に就職できるかできないかの分水嶺になっているようである。

……こういう話をすると「いや、大学のランクと仕事の能力は必ずしも一致しない。企業はもっと人物本位の採用・査定をするべきだし、しているはずだ」という反論が出る。三流私大中退の筆者としても、ぜひそうあってほしい。だが、今日の企業のあり方を考えれば、学歴というもののウエートが根強く残っている可能性は否めない。

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昭和の時代、一企業の社員として働くために第一義的に必要な能力とは「周囲の人と円滑な人間関係を構築する」ことだった。社内により多くの味方をつくり、社外にも自分に協力してくれる豊富な人脈を築く。

新卒学生は一流大学卒であろうが、三流大学卒であろうが、みな既存の人間関係の中にうまく溶け込み、価値観を共有するところからスタートしなければならないという意味で平等だった。学業の成績は悪くても人間力を鍛えれば、出世の道はいくらでもあった。

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だが今日、オフィスで働くホワイトカラービジネスマンに求められるのは「短期間で低コスト・効率的に職務を遂行する能力」である。こうした能力については、膨大な量の受験勉強を効率的にこなしてきた一流大学出身者に1日の長があることは間違いない。となれば、大学の偏差値順に採用を行うのが企業にとってはもっとも安全かつ効率的だということになる。

では、採用される学生の側の意識はどうか? 私大連盟が行ったアンケート調査の結果が興味深い。

大学進学の目的を問うているのだが、最も多い回答は「大学卒の学歴が必要だと思ったから」で50.2%。自分探しだの、やりたい仕事を見つけるまでのモラトリアムといった意識よりも、最近の学生にとって大学はあくまでも“就職予備校”なのである。

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逆に言えば「よい就職」が難しい大学にしか入れなかった学生は、急速に学ぶことへの意欲を失っていく。それがキャンパスの雰囲気に如実に現れている、と指摘するのが、『大学図鑑!』の著者であり、多くの大学の取材を続けてきたオバタカズユキ氏だ。

「偏差値の高い一流大学の学生はおしなべて元気でハツラツとしていますが、二流大学は『どうせオレたちなんて……』という空気が支配的で、みんな無気力。実際にキャンパスの取材をしてきた経験からいうと、分岐点は法政大学あたりですね」

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今回のアンケートで浮き彫りになった「就職分水嶺」である偏差値55を境に、キャンパスの雰囲気も大きく変わるというわけで、この指摘は興味深い。上場企業社員の意識と学生の意識が奇妙にシンクロしているのである。

もはや、偏差値による大学の二極化は明確だ。もちろん「最近は個性化教育の影響か三流大学にも光る人材はいる。そうした人材は偏差値に関係なく採用したい」(電機メーカー、採用担当者)という声もあるが、これは人気企業ではレアケース。基本的に今日の一流企業というのは、東大を頂点にした偏差値ピラミッドのなるべく頂点に近い大学の学生を求めているのであろう。

夢のない話だが、これが今回のアンケート調査から見てとれる最新の大学観。これが現実なら、「現役で三流大学に進学し、ダブルスクールで取得した資格を武器に上場企業に殴り込む」というような戦略よりも、浪人してもいいから就職分水嶺よりも偏差値の高い大学を目指したほうが、一流企業、ひいては“勝ち組”への道のりは近いようだ。

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